KOTALOG

人間は考える葦である

無防備な夢想家

 私はとある大学の外国語学部に通っている。学部名の通り、カリキュラムのかなりを外国語学習に費やしている学部だ。私の専攻はスペイン語圏なのでまあ日々スペイン語に触れる毎日である。

 

 ただ、高校の頃にスペイン語を勉強していた訳ではなく、それなりに大人しく英語を勉強してきた。大学の二次試験を受けた時が英語力のピークで、1年と9ヶ月という年月を経て着々と錆つき磨耗し私の英語力は下降線を辿っているように思えてならないがそんな事はどうでもいい。

 

 言わずもがな、「洋楽が好き!」という学生が一定数いるのも特徴である。筆者もその一人で、中学2年の頃に初めて聞いたThe Beatlesの"Hey Jude"に惚れて英語が大好きになった。それ以来、The BeatlesBilly Joelをそれなりに聞いてきた私なのだが。

 

 そんな私がこの前初めて聞いた曲がJohn Lennon の"Imagine"である。

 

 「ビートルズ好きなのに今更イマジン聞いた事ねーのかよ」というツッコミが聞こえてきそうである。そう、私はつい数週間前この曲を初めて聞いた。今は一日20回ほど聴くくらいには好きな曲である。

 

 発表以来、長い間世界中の人々に愛され続けてきた珠玉の名曲だ。かくいう私もこの曲の魅力、そして込められた強いメッセージ性に魅了された。

 

 歌詞そのものはいたってシンプル。日本語にすると「想像してごらん」になるのだろうか。しかし、この歌詞にはとても深いメッセージが込められている。

 

 宗教、国、言語、あらゆるものは人間が作り出した虚構のシステムに過ぎず、それに踊らされ混乱する今日の世界に警鐘を鳴らしつつも、我々人類が忘れがちであるが最も単純な真理「人類は理解し合える」というメッセージが込められている。

 

You may say I'm a dreamer

But I'm not the only one

I hope someday you'll join us

And the world will be as one

 

"Imagine" John Lennon

 

 一番好きなパート。メロディも歌詞も好き。

 

 確かに、「こいつ頭ん中お花畑だな」と思われても致し方ないかもしれない。なにせ、彼が歌詞に込めた世界平和の願いは何一つ叶っていないのだから。

 

 だが、同時に彼は、人類が決して忘れてはならない「世界平和」を歌ってくれている。それも、こんな名曲に乗せて。こういう人が世界を変えるんだろうなぁ。

 

 タイトルに含まれている夢想家とはこの事だ。何人かは、いい意味での夢想家がいてくれると、僕たちが日々の生活で忘れがちな事を時折思い出させてくれる。そういった点でも、この曲は今でも色褪せずに世界中で愛されているのだろう。

 

 余談だが、Mr.Childrenの"祈り〜涙の軌道〜"の歌詞にも極めて似た歌詞が出てくる。

 

無防備な夢想家だって誰がか揶揄しても

揺るがぬ思いを 願いを 持ち続けたい

 

Mr.Children "祈り〜涙の軌道〜"

 

 すごく個人的な推測だが、この歌詞はImagineの影響を受けて書かれたんじゃないだろうか。そう思えてならない。歌詞の文脈は違うが、どことなくそんな気がした。Mr.ChildrenもImagineをライブでカバーしたりしてるし。

 

 是非、聞いてみてほしい。耳にすんなり馴染むにで夜寝る前でも朝の一曲にも。

 

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 あ、Mr.Childrenもよろしくね。

 

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 ではでは、また。今年もよろしくお願いします。